P3、P4での「国連に残るか?」という決断
国連のインターナショナルスタッフのGradeはP1から始まり、PランクがP5まで、その上はDランクになり、D1、D2、そしてさらにその上にASG(各部局のトップクラス)という構造になっています。
基本的にはDランク以上がマネジメントという立場に近いスタッフで、P2が大体一番下っ端です(P1は一応あるけれど、人数が非常に少ないので大体P2が一番下っ端になる)。
さて、この各グレード毎にどれぐらいのスタッフがいるかというイメージは、大体以下のようになります。
P1はほとんどいない、P3はP2の倍ぐらい、P4はP3と同じぐらい、P5はP4の半分、D1はP5の1/3ぐらい、D2はD1の1/3、ASGはD1の半分。。。というような感じです。
それぞれの機関によって多少増減はあっても、「P2からP4までは時間さえかければ大体みんな上がれるけど、そこからはかなり厳しく、大体の人はP4か良くてP5で人生終える!」というのが基本的なイメージになります。
しかも上のポジションに行くほど外部から横滑りで採用される割合が増えていきますし、一方でずっと国連にいた人間が外部で職を得るのは難しくなっていきます(どの機関かにもよりますが)。
つまり、P3やP4の時点での「国連に残り続けるか?」という決断は重いものだということです。