国連や世銀におけるネットワーキングの意味

国際機関での就職や生き残りについてはとにかくネットワーキングの重要性が強調されます。

 

曲者なのが、ネットワーキングと言った時にどういうネットワーキングを意味しているかは結構みんな違うということです。なので、特に国際機関でのキャリアをスタートしたばっかりだと、とりあえず一杯知り合いにならなきゃ!と焦ってむやみやたらとランチやコーヒーに人を誘うということになりがちなのですが…

 

いろいろと見てきて思うことは、国際機関での就職や生き残りに有効なネットワーキングというのは、「自分の能力や性格を相手がある程度把握し、評価されている」深い関係性のことだということです。

 

自分がHiring Managerだったとして、一度ランチやコーヒーをしただけの相手(しかも何となく仕事目当てで近づいてきてるのがわかる相手)に仕事をあげるでしょうか?ほとんどの人はそんな人に仕事をあげることはないと思います。せいぜいが今出てるVacancyを教えてあげるだけというところではないでしょうか?

 

その人の能力や性格をよく知っていて、評価していればこそ雇ってみたいなとも思うし、他の人に紹介したいとも考えるのではないかと思います。

 

ですので、もちろんコーヒーやランチからそういった深い関係に持っていけるスキルがあれば別なのですが、そうでなければやみくもに知り合いを増やすということはあまりお勧めしません(ネットワーキングが疲れる人は特に)。

 

逆に有効だと思うのが、仕事の中で関わる人を増やすという方法です。仕事を一緒にしていれば、当然自分のパフォーマンスを相手は把握できるわけです。「真面目にやっていれば誰かが見てくれる」というわけではありませんが、結局のところ仕事を頑張り、その頑張りを目撃する人を増やすというのが一番有効なネットワーキングの構築方法だという気がします。そうやって評価されると、自然と「このポジション、空いてるけど興味はあるか?」というような声がかかってきます。