国連でもミッドキャリアに日本政府のファンディングがつくプログラムが始まった

ついに国連でもミッドキャリアに日本政府のファンディングがつくプログラムが公式に開始されました。

http://www.mofa-irc.go.jp/dl-data/2017boshuyoukou.pdf

 

国連でも、というのは、ミッドキャリアを対象にしたプログラムは世銀ではずっと前からやっていたからです(下記は2017年度の募集。たぶん来年も募集でると思うけど。。。)。

www.worldbank.org

 

しかし、世銀の場合、一度財務省からファンディングを受けてしまうと、それ以後財務省からのファンディングは受けられなくなってしまうというルールがあります。

要は、JPOで世銀に入ったりすると、その後財務省からのファンディングは受けられない!つまりミッドキャリアの日本人採用プログラムに応募できない!

JPO後の生き残りは結構大変なので、一回こっきりしか受けれないというのは結構なデメリットでした。

 

ちなみに国連は外務省の管轄、世銀は財務省の管轄なので、そこのファンディングは区別されています。つまり今までは、

国連のJPO→世銀のミッドキャリア:問題なし

世銀JPO→世銀ミッドキャリア:世銀で財務省からファンディングを2回受けることはできないので、ダメ

国連あるいは世銀JPO→国連ミッドキャリア:そもそも国連のミッドキャリアファンディングは無い

という状況だったわけです。

 

ところが、今回の国連のミッドキャリアは。。。

 

6 注意事項
●求める人材像
応募にあたっては、JPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)経験者や、国際機関での勤務経験を有する方の応募を歓迎しますが、必須要件ではありません。上記3の条件を満たす限りにおいて、年齢や職業等を問わず応募を受け付けます。

 

おお!なんかむしろJPO経験者歓迎、みたいな感じです!!!

 

これはつまり、世銀JPO→国連ミッドキャリアとか、あるいは国連JPO→国連ミッドキャリア→世銀ミッドキャリア(世銀はかなりシニアなレベルの日本人採用もある)とか、そういうことが出来る可能性があるわけで、私のような開発畑で食っていこうという人間にはとてもありがたいのです。

 

外務省は国際機関の日本人を増やしたいらしいですが、ミッドキャリアのプログラムを、こうしてJPOにも門戸が開いた形で行うのは、そのためにはとても良いことだと思います。

このプログラムが来年以降も順調に続いて、拡大していくことを祈ります。